34年間やって来た保育園を新しくするに当り、親にとっても国にとっても一番大切な子どもをどうやったらいい人間に育てられるか、皆で考えました。
それは全てに、子育てにも充分なゆとりを持つ事です。文化が発達するにつけ、何もかもが目一杯。現代人は全くゆとりのない毎日です。いくらやっても切のない仕事や家事でも、どれだけたくさんやったかではなく、どれだけゆとりを持ち、楽しんだかを考えてやる時、自分の人生の充実を確固たるものにするか知れません。
そこで、皆さん知ってますか?
『1/f(frequency 周波数)ゆらぎのリズム』
そう、人間の心臓の鼓動、川のせせらぎの音、天候の変化、温度の変化、樹木の年齢、波の音、人の拍手、呼吸のリズム、物の成り立ち、絵画の色の変化でさえ、1/fのリズムから成り立っているという。それは正に、大宇宙、大自然のリズムであり、その中で生きる全てのものに、胎内で感じた母親の心臓のリズムであり、人を安著させる根本でした。そこで、?ほっ?とする保育園を構想した根本に、色も、音も、建物も全て、1/fにしようと考えた訳です。
1/fの照明、机、色、建物と皆さんに1/fのゆらぎのリズムの中にお誘いして、安著感を体現していただこうというものです。それは正に脳波のα波を起させるリズムで、触れた人々を幸福にするものです。必ず人間として、蘇り、子ども達も人間として、大きくなるものと確信しております。
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